寝違いは、一般的には枕がやわらか過ぎて首に負担がかかったために起こるとされています。
整体では、本人のからだのほうに問題があったために首に症状が起こったと考えます。つまり、からだは健康であれば、睡眠によって休養を取るためにゆるもうとします。ところがからだは異常があると、熟睡してもからだの一部の緊張が取れないために目覚めたときに寝違いの症状としてあらわれてしまうのです。
また、寝違いは食べ過ぎにも原因があると考えます。これは、寝違いを起こしたときに食欲がなくなることでわかります。つまり、食べ過ぎて過労ぎみの胃などの消化器系統を休養させるために、首に不快感を起こして食欲をセーブさせているのです。
なので今回は、食べ過ぎに効果のある体操を紹介します。この体操は、上半身全体を使うため首の痛みが強い人には難しいかもしれませんが、できるところから少しずつ始めてみて下さい。
(手順)
① 足の親指が重なるように正座します。
② 上半身だけを後ろに倒して、太ももの前の部分を伸ばします。
③ ②の姿勢から背中とひざが床につくようにします。うまくできないときはひざを開閉したり、閉じたまま左右に振りながら行うとやりやすくなります。
④ ③の姿勢のまま、お腹の上で手を組み、ひじを軽く伸ばします。
⑤ ④の状態のまま上げていきます。(ひじをできるだけ床につけるようにします)
⑥ 右手で左手首を引き、からだをわずかに右に傾け、左のわきの下の肋間を伸ばして、そのまま2~3呼吸耐えます。反対側も同様にして左右2回ずつ繰り返します。(このとき、できるだけひざが上がらないをように注意します
以上です。
首・頸椎は人間にとってもっとも大事な頭を支えている場所ですから、むやみにいじってはいけません。硬くなった筋肉はもむことで一時的にやわらかくなり、こりが取れたように感じるかもしれません。しかし、その後はもむ前以上に硬くなってしまいます。外部からの強い刺激が繰り返されると、そこを保護するために硬直するので、過度の首のマッサージは、痛みさらに大きくするだけなのです。ぐるぐる回すのもよくありません。
動画を参考にお試しください。