蒸しタオル法は温熱療法のひとつで、痛みや不快な症状がある部
分に蒸しタオルを当てて、それらを和らげる方法です。熱によっ
て血液の循環を良くするほか、うまく発散できずに内にこもって
しまった芯熱を出し切る役割も果たします。
蒸しタオル法の特色は、患部に熱い蒸しタオル当て、冷めたら取り替えることを何度か繰
り返すところにあります。暑いタオルも数分すると冷めてしまいますが、このゆるやかな
温度変化が筋肉の硬直をゆるめ、血液の循環を促進して、老廃物を汗と一緒に体外に排出
するのに役立つのです。
温めたコンニャクや使い捨てカイロを用いるものもありますが、温めて徐々に冷まし、を
繰り返すことは、血管をやさしくマッサージしているようなもの。一定の温度でただ温め
るだけの場合より、はるかに高い血液循環の促進効果が得られるのです。
①三つ折りにしたタオルを、さらに二つに折る。
②水に十分ひたしてから、しぼる。
③電子レンジで1~1分半加熱。
熱いのでゴム手袋をはめてやってもオッケイです。
当てたタオルが冷たくなったら、もう一度電子レンジで加熱して、再び当てるようにしま
す。この時、体を冷やしてしまわないように、患部が濡れていたら、乾いたタオルで水分
をふき取っておきます。