プチうつ、育児うつなどの言葉が誕生し、社会現象と言われるまで広がる病気、それが「うつ」。
しかし、現在報告されているうつの患者さんの95%は、首のこりが原因の筋肉性うつであることが
明らかになってきました。以前からある精神病のうつは、大うつと双極性うつ、この2つしかあり
ません。共に、脳の病気であり、原因不明の精神疾患。非常に特殊な病気で、世界的にも発症率が
非常に低く、患者数自体が急増することは、まずありえません。一方、筋肉性うつは、筋肉の異常が
副交感神経を失調させて、不定愁訴を引き起こす病気。最近は子どもでも罹ることが多く、軽度では
全身倦怠感や微熱、胃の不調や便秘といった身体症状が現れ、重くなると精神症状が出ます。以前
からある精神病のうつの場合は、原因も理由もなく涙が止まらなくなりますが、筋肉性のうつは気分が
落ち込む、意欲や気力が落ち込むなどと、気分が症状を左右するのも特徴です。自分や自分の家族
が、少しでもこういう傾向が出てきているかも?と思ったら、一度、医療機関に相談して下さい。