胃の調子が悪いとき、たいてい胃の中には必要以上の量の胃酸がたまっています。そのた
め、正常な胃の蠕動運動が起こらないので、消化機能が低下します。あまりにも酸が増え
てくると、胃壁が炎症を起こすこともあります。
また、ストレスでも胃の蠕動運動は鈍くなります。けれども、おかまいなしに胃酸だけは
増えるので、よけいに胃の調子が悪くなるのです。
こういう場合、胃の機能を正常に戻したり、ストレスを除くことが根本的な治療になるわ
けです。現代人の多くが選ぶ、胃の薬を飲んでてっとり早く調子をよくする方法は、その
場しのぎの対策にすぎません。胃の調子は、またすぐ悪くなり、そして、再び薬を飲むこ
とになるのです。
こんなことをくり返していて、胃の調子が本当によくなるはずはありません。けれども、
私たち現代人は、それを慢性胃炎などと呼んで、治らなくても当たり前のように錯覚して
います。
くり返し強いストレスをうけているうちに、胃壁がこわれてしまうこともあります。これ
が胃潰瘍です。
困ったことが起きたときに「胃が痛くなりそう」ということがあるように、胃の調子はス
トレスと大きくかかわっています。
感情的なものが最初に伝わるのは腎臓で、次に、胃、腸となりますが、逆に感覚的に最初
に感じるのは腸で、最後が腎臓です。昔はストレスで盲腸炎になることが多かったんです
が、現代人は過敏性大腸炎などの腸炎を起こすことが多くなっています。
ストレス性の胃腸トラブルが起こったとき、すでに腎臓もストレスの影響を受けていま
す。腎臓の不調は泌尿器ばかりではなく、生殖器系にも出ます。たとえば、性欲が減退し
たり、女性であればホルモンのバランスをくずしたり、月経痛や月経不順などの月経に関
するトラブルが起こります
胃の不調では、胃がストライキを起こして消化活動を停止し、食べたらすぐ下痢をするよ
うな状態も含まれます。
①肋骨からへそまでのあいだ4箇所のお腹の筋肉の外側を上から順に左右から寄せる。
②前屈しながら肋骨の下に指を入れ、肋骨を上にあげる。
③指が肋骨の下に入り込んでも大丈夫です。
1度試して欲しいと思います