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疲れやすい時の対処法
疲れるのは本来、悪いことではありません。
疲れるからこそ、ぐっすり眠ることができ、元気を回復することができるのです。
お年寄りが疲れやすいのは、自然の流れにかなったことといえなくもありませ
ん。つまり、生きる力が弱くなるにつれ、しだいに疲れて立てなくなり、座れ
なくなって、最後は横になって亡くなるのです。けれども最近では、元気であ
るはずの若い人や子どもでも、疲れてすぐ横になる人がいます。体力がなく
なってきている証拠でしょう。整体法でみれば、腰に力がなくなってきている
からだといえます。子どもの場合、肺が弱くなっていることも考えられます。
テレビを見るときでも、すぐ横になるような子どもは、たいてい呼吸が浅いも
のです。ひどい場合は、マラソンのあとのように、肩で息をしていることもあ
ります。体力がないと、いくら横になっても、また、睡眠をとったとしても、
自力で筋肉をゆるめる力がないため、うまく体から疲れを逃がすことができま
せん。したがって、どれだけ休んでも疲れは抜けず、疲労感だけが残ります。
へたをすれば、休めは休むほど、疲れが増してしまうでしょう。こんなとき
は、まず体の働きを正常に戻すことが大切です。整体法には自分の背骨に気持
ちを集中して、自分自身の体の状態を整えていく、脊椎行気法という、すぐれ
た健康法があります。やり方は、両足を広めに開いて、楽な姿勢で正座しま
す。正座ができたら腰を入れ、肩の力を抜いて軽く目を閉じます。そして、
ゆっくりと息を吸います。そのとき、頭のてっぺんから息を吸って、その息を
尾骨まで通すようなイメージで、背骨全体に、気を通していきます。息を吐く
ときは、その逆をたどります。今度は、尾骨から頭のてっぺんへ息を吐くよう
に、気を戻していくのです。正座ができないときは、イスに腰かけてやっても
らってもかまいません。もし、やっている途中で、どこかに引っかかる感じが
あれば、気を通すとき、意識してそこを何度か行ったり来たりさせます。その
とき、スッとつかえがとれることがあるかもしれません。この感じを得ること
が出来れば大成功です。背骨がゆるんで体が温かくなり、気分が良くなってく
るでしょう。やがて体調のほうも徐々に整っていき、疲れがとれやすくなりま
す。