疲れ目の原因は、いろいろあります。ひとつは、長時間の読書
やパソコンワークになどによる、目そのものの疲れです。とく
に、光の集約であるパソコン画面を見つめることは、目にとっ
て大きな負担になります。
また、整体法では、目は脳の一部と考えています。脳が疲れる
と目も疲れます。逆にいえば、目が疲れて充血しているような
ときには、脳も疲れて充血しているのです。
腕や足の疲れから目が疲れることもあります。なお、足の親指
は目と関連しているので、ここをもみほぐすと目の疲れが解消
することもあります。
また、目は腎臓とも関連しています。腎臓は胸椎10番のほか、体
温調節にもかかわる胸椎5番とも関連していますから、目が疲れ
やすい人には汗をかかない、体温が低いという傾向が見られま
す。
いずれにせよ、目が疲れるいちばん直接的な原因は、眼球の後
ろの血行が悪くなるこたですから、上頸の持ち上げで、上頸部
の血行をよくしましょう。
足の趾骨間の溝掃除をして、腎臓の機能を高めることも、疲れ
目の解消に効果的です。
目を閉じて蒸しタオルを当て、冷めたら取り替える処置を数回
くり返すのも、血行を促す方法として有効です。
上頸の持ち上げ
1.両手で軽く頭を支えて、親指に頭をのせるようにして上を向く。
2.頭をゆっくりと小さく左右に動かす。
足の趾骨間の溝掃除
1.両手の親指で足の指と指のあいだを広げるように、足の甲か
ら指先に向けて、動かす。片足につき1.2分で、1日2回
(朝、晩)が目安。