顔色を見れば、その人の健康状態が、ある程度わかります。とはいっても、顔
色から受けるイメージはもともと皮膚の色にも影響されます。
例えば色黒の人の場合だと、顔色が悪くなっても、注意深く見てない限り、気
づくのは困難です。つやの良し悪しで健康状態を判断しましょう。逆に、血管
が青く透けて見えるほどの色の白い人は、実際には健康であっても、あまり元
気がよいようには見えないものです。
また、血圧が高い人は顔色が赤っぽく、血色がよいように見えますが、これが
すなわち健康であるとはいえません。
そこで、ここでは血液の循環がよい人のことを「顔色がよい」と考えることに
します。逆に「顔色が悪い」というのは、低血圧などで血流がとどこおってし
まったため、顔色が青白いような場合を示します。
さて、睡眠不足や過労でも血液の循環はとどこおりますし、女性なら月経の時
は血液の循環がとどこおりがちになります。こんなときは原因になる状況を解
消すればよいのですが、とくに思い当たる原因もないのに、いつも顔色が悪い
というなら、それは全身の血流がとどこおっているのかもしれません。
手足が冷たい、立ちくらみがするなどの症状があれば、まさにそれに該当しま
すから、脊柱を緩める体操を行いましょう。全身の血流がよくなるのに伴っ
て、顔色も次第によくなってきます。
蒸しタオルを手足に当てるのもよい方法です。血流がとどこおりがちな末端部
の血液の流れがよくなれば、全身の血流が改善されるからです。蒸しタオルを
手足にあて、冷めたら取り替える処置を、数回繰り返しましょう。
脊柱をゆるめる体操
1.手を前からゆっくり上へ上げ、両手足で背骨を思い切り伸ばす。このときら
アキレス腱は伸ばし、かかとを突き出すようにする。
2.背骨を伸ばしきって2、3呼吸耐えたあと、全身の力をポンと抜く。