手根管は手首のつけ根にあり、神経の通り道になるトンネル状の部分。ここを通る神経が圧迫され、
手指の痛みやしびれなどが起こるようになる病気です。症状は手のひら側の親指から薬指にかけて
起こり、ひどくなると物がつかみにくくなり、親指と人さし指でOKのサインを作ることが難しくなります。
特に、人さし指と中指の指先に症状が出やすく、指で物をつまむ動作が難しくなります。寝ている間に
腱がむくむことで明け方にしびれを感じやすくなりますが、しびれた時に手を振ると痛みがやわらぐ
という特徴があります。 更年期以降の女性に多い傾向があり、過去に骨折や捻挫をしたことで
手根管が狭くなっていたり、関節リュウマチや糖尿病、人工透析などでも、発症しやすくなります。