飽食の国・日本で、男女ともに大幅に不足している「カルシウム」。
「日本人の食事摂取基準(2010年版)」は、成人のカルシウムの一日の摂取推奨量を男性650~800㎎、女性は650㎎と定めています。しかし「平成20年国民健康・栄養調査」によると、成人の一日の平均摂取量は男性510㎎、女性499㎎に留まっています。
カルシウム不足が問題なのは、「骨粗鬆症」のリスクを高めるからです。
骨は、カルシウムと脂肪とコラーゲン繊維のバランスが崩れると、固くなりすぎて骨折し易くなり、やがて、「骨粗鬆症」を誘発します。
なので、カルシウムの沈着吸収を助けるのは、良質のγ-リノレン酸や女性ホルモンを多く含む、
「大豆」・「黒ゴマ」・「海藻類」・「大根の葉」などが効率よく吸収します。
そして、忘れてならないのが、「日光浴」です。晴れた夏の日の朝に20分以内、晴れた冬の日の30分以上を行うことも重要です。
また、「脂肪」も重要で、骨粗鬆症の患者さんに天ぷらなどの油物(リノール酸脂質)を3ヵ月以上に渡り食べさせると改善したというデータもあります。
皆さん、気をつけましょう。