同じ程度の症状や疲労でも、回復の早い人と遅い人がいるのは何故でしょうか?
その答えは、実は最新の脳科学が解き明かしています。
回復力と関係しているところは、脳の前の部分になります。前頭前野と言われるところなのですが、ここは、起きている時はコミュニケーション能力を司るところなのです。例えば、相手の表情で気持ちを察したりとかそういう能力はここで行われるのです。
でも、睡眠時の働きは別で「身体の疲れを取れ」という指令を出す所でもあるのです。この指令が出ると、セロトニンという神経伝達物質が出て、体のそれぞれの器官に疲れを早く取るように信号を送ります。その結果、翌朝スッキリというふうになるのです。
ところが、脳の前頭前野が衰えると、「疲れを取れ」という指令が十分に出せなくなるので、いくら寝ても疲れが取れにくくなってきます。
その原因となるのが、先程言ったように、ここはコミュニケーション能力を司るところなので、人とのコミュニケーションが減ったり、人間関係のトラブルがあったりすると、前頭前野の血液量が減って次第に衰えてしまいます。結果、セロトニンの量も減って疲れが取れにくくなってくるということです。
よって、回復力を上げるには、積極的に人とコミュニケーションをとって脳の前頭前野を活性化させることが重要となってきます。
食事では、ビタミンB群、カルシウムをしっかり摂ることが重要です。