疲労といっても様々で、運動や労働による「筋肉疲労」、デスクワークなどの「脳の疲労」や精神的な疲労、環境の変化に対する「環境疲労」、あとは、病原菌やウイルスを退治する際の「免疫疲労」などがあります。また、15分以上の長湯でも身体は疲れますし、60デシベルの騒音でも脳はストレスを感じて血圧や心拍数が上がり心臓が疲労します。60デシベルというのは、家庭用掃除機が発生するレベルです。などなど、こういったことでも心身は疲れるのです。
疲れると、乳酸の蓄積や活性酸素によって細胞が傷つきます。この傷ついた細胞を修復するのが睡眠です。疲労は眠ることでしか取れません。滋養強壮剤を飲んでも「元気になった気がする」だけで、本来の疲れが取れているわけではありません。
また寝るといっても、座ったまま寝ても、背骨や脚の骨が重力から解放されないと本来の疲れが取れないので横になって「骨休め」することが大事ですね。
また、例えば仕事などで達成感や充実感があると、「疲れてはいるのに疲れを感じない」という状態になることがあります。そうすると、ますます無理を続けていくので、「過労死」のリスクが高まります。あと、ストレスや疲れを「美味しいものをたくさん食べて解消する」という人も危ないですね。
とまぁ、どんな疲労でも病状でも体を回復させる一番の基本は睡眠です。
睡眠中が、免疫の働きと治癒力がもっとも盛んになります。
従って大切なのは、寝室の環境を熟睡できるように整えることが重要になります。そのポイントは気温と湿度です。
寝室の適温は、夏では26~28℃で、湿度は50~55%に保つと、人にとって一番熟睡しやすい環境になります。寝苦しい時は、是非調整してみて下さい。