今回は、からだにふれたり動かしたりすると、脇腹のあたりが痛むという場合です。
原因としては、打撲や肋間神経痛、筋肉疲労などがあげられます。
また、痛みのほかに圧迫感や胸苦しさ、発熱などがある場合は、胸腹部の内臓疾患も考えられますので、専門医の診断を受けてください。
(処置法の手順)
① まず、起立(あお向けに寝てもいい)。
② 足を伸ばし、両かかとを腰の幅に開く。
③ 痛くない方(注意)の肘とこぶしを、からだの正中線にそってまっすぐ顔面に近づけ(腕を「く」の字に曲げ、肘の関節が目の前にくるように引き上げる)、しだいに頭上方向に力いっぱい引き上げて、からだの側壁を十分に引き延ばします。
④ この動作を2から3呼吸の間をおいて3回行う。
(注意点)「痛くない方を引き延ばす」
からだの片方が痛い場合、その痛いところを直接触ると、よけいに痛みが増してますます治りにくくなってしまいます。また、人体は左と右とがたえず拮抗関係にありますから、片方が痛い場合には、その反対側を治療することによって痛みや緊張、熱感などが緩和されることが多いです。
ぜひお試しください。
動画でわかりやすく説明「痛みがない側を動かしてね。」