豊田整骨院 院長の川越です。
人の体には、スムーズに動くために「相同(そうどう)関係」という機能があります。
というのは、肩関節と股関節、肘関節と膝関節、手関節と足関節などがこの関係にありますが、それはお互いが上手くバランスをとって連動するという機能のことなんです。
肩関節を動かすと、無意識なのですが股関節も上手くバランスをとるために動いています。それと、肩関節が故障して痛みがある場合、股関節に痛みが無くても同じように故障していたりします。
そして肩関節の状態が悪く、痛みだけが股関節に出る場合もよくあります、この場合は股関節だけを治療しても原因が肩関節にあるのでなかなか治りません。
同じようなことが肘と膝、手と足などでも行われています。
そうして、膝を冷えないようにサポーターをしている方がおられますが、上半身や肘を冷やしていると、意味が無かったりします。
この相同関係の理由の1つに、双方共に同じような関節の構造になっているということなんです。肩関節でいえば関節の構造は球状で丸くなっているのですが、股関節も同じような構造の球状で丸くなっています。
こういう関係から、以前お話した(秋の運動会で速く走る為の調整法)アキレス腱と手首も連動しているということなんです。
そうして、テクニックとしては、例えば足を安静にしていなくてはいけないが、機能を回復したい時、足と手の関係を使って手で調整出来たりするのです。
肩関節
股関節