この夏、猛暑だったため運動不足になり、そこから呼吸器が弱ってしまっている方を多く診ます。そのため、夏バテのようなけだるさが、秋になっても抜けなかったりするのは、呼吸器の弱体化によって生じるものです。
胸郭を広げる筋肉が弱ると肋骨が下がり、前屈姿勢を余儀なくされます。姿勢が乱れると体の奥にある筋肉や骨を動かす機会が減ってサビついたような状態になり、神経伝達の悪化などにより、ほかの部位にも影響し先にあげた症状へとつながります。
なので今回は、「弱ってしまった呼吸器を改善する方法」を紹介します。
(手順)
① 体操後の呼吸と比べるために、まずは肺のあたりに手をあてて、ふだんの呼吸と肋骨の形を確認してみましょう。
② 体の前を通るようにゆっくり腕を上げていく。手ができるだけ遠くを通るように、肋骨を思いきり持ち上げるようなイメージです。
③ そのまま腕を真上まで上げていく。肋骨が持ち上がるのを手で確認しましょう。うまくいっていれば、動きがはっきりわかります。
④ 肋骨が持ち上がった状態をキープしつつ、腕を後ろへ回していく。背中の筋肉に緊張が感じられれば、さらに胸郭が広がります。
⑤ もう一方の腕も同様に回し終えたら、深呼吸。ふだんより多く吸えることが実感できるはずです。これは、縮まっていた胸郭が広がり、自然に深い呼吸ができたためです。
かんたんなので、ぜひ一度やってみてください。
動画はコチラ→「ぺ先生、ケンシロウに挑戦!」