日本の秋は、湿度も1年のうちで最も低くなり、音楽の音色が最も冴えわたる時期である。また、
身体も湿度の低下とともに放出熱量が増えてくるので、心肺機能が旺盛にならなければならない
から、心肺機能の弱い人々にとっては胸を痛める物悲しい季節となる。大陸から移動性高気圧が
日本の上空に近づくにつれて秋空がひろがってくる。この高気圧は日本を越えて太平洋に移動して、
次の高気圧との間にある「気圧の谷」も一緒に移動してくる。この気圧の谷には大陸からの寒冷な
大気が吹きこんでくるので寒冷前線が形成され低気圧に変化する。だから、この前線が通過すると
地上の気温は突然急激に下がる。秋の気温の特徴は気温が徐々に下がるのではなくて急に下がる
ので、下がるたびに秋が深まる事になる。この前線の通過は急激な気圧の低下をもたらす。気圧の
低下が急な時には、鼻血、耳鳴り、気温の急な低下は頭痛、めまい、関節の痛み、喘息などの症状が
現れる。→ 「秋と言えば、コレ。」