すい臓は胃の裏側にある15センチほどの臓器です。脂肪やでんぷん、タンパク質などの分解・吸収を助けるすい液を1日1リットルも分泌し、ホルモンの一種で血糖値調節役となるインスリンを分泌します。
インスリンの分泌量が低下して起こる糖尿病では、ほとんどが背骨の中の胸椎8番9番、そして生理、甲状腺などに関係の深い頸椎4番とその周辺に異常が診られます。いずれの箇所も硬直を起こしたり、椎骨の可動性が悪くなったりしているのです。この原因を整体法で背骨なり腹部なりを診てひも解いていくと、これまでの症例では食べすぎによるものが多いようです。
そこで今回は、下部胸椎を刺激して、その奥にあるすい臓付近に力を集める体操を紹介します。
(手順)
① うつ伏せで左手と右足を伸ばす。力を集めるときは少し上げるとより集まる。
② 上半身を起こし、すい臓に力を集める。
以上です。
これを朝・晩各2回ずつ行うといいでしょう。
最初は体が硬直しているため、まっすぐに背骨が伸びず大変かと思います。そういう方は多少ひざが曲がってもかまわないので、体操の形だけでもまねしてみてください。
また、体操だけに頼らず、常に腹八分目くらいに食欲をセーブしておくことも忘れないでください。