心臓の不調に関してどういう原因が考えられるかというと、これはじつにさまざまです。もともと心臓がそれほど強くない人もいるでしょうし、ストレスを原因としている人もいます。なかでももっとも多いのが、腕の極度の疲労からくるケースです。これはパソコンのオペレーターや美容師、農業など、手先・指先を酷使する職業の方によく見られます。
体には部分疲労を起こした箇所を、他の部位でカバーしようとするバランス調整機能があります。たとえば、長時間にわたるパソコンの入力や草むしりなど、指先を長時間酷使していると、そこをカバーするように腕や肩を使って作業します。すると当然姿勢が崩れ、肩が落ち、前かがみになって肋骨が圧迫されます。その圧迫が心臓への負担となるのです。
なので今回は、心臓に関連する神経の分岐点の胸椎4番の硬直をゆるめる体操を紹介します。
(手順)
① ひざ立ちで腰幅に足を開く。両手は伸ばして前から頭上に上げる。
② 手のひらを外に向け、真横まで腕を下ろしていく。このとき肩甲骨と肩甲骨の間、半分より上の方の椎骨が胸椎3・4番の位置なので、ここに焦点を当てる。
③ 胸椎3・4番の位置に働きかけるように、伸ばした手を指先方向へとさらに伸ばす感覚で、右へ動かす。(あまり大きく動かすと、焦点よりも下の骨が動いてしまい、効果がないので気をつけましょう)
④ 同様に左へ動かす。左右交互に小さく動かす。
以上です。
これを、朝・晩各2回ずつでOKです。
かんたんなので、ぜひお試しください。