西洋医学で定義されている貧血とは、血液中の赤血球や血色素
(ヘモグロビン)の量が減少した時の状態の事です。これに対
して、私たちが普通、貧血と言っているのは、人混みや満員電
車の中、あるいは入浴中などにクラッときたり、朝礼などずっと同じ姿勢で立ち続けて
る時にフラッときて、思わずしゃがんでしまうような状態の事です。整体では、この立
ちくらみは自分を取り巻く外界の変化に、体がスムーズに対応できないと考えています
例えば、入浴中は血管が広がって、血液が脳と体に同じ勢いで流れます。しかし、風呂
からあがると、脳に流れる血液の量が減ってしまうのです。このような変化に普段対応
できない体だと、血液の流れの格差で貧血状態になります。
また、そのような方の体は上腹部が固くなってしまっています。ここの固さをとる必要
があります。
①両手の平の付け根を肋骨に当てます。
②みぞおちに力を集めるように両側から肋骨を寄せ、2,3呼吸耐えます。
③息を吸うときにゆっくりと手をゆるめる。
この方法により上腹部がやわらかくなると、血液の流れが良くなり、神経の伝達もス
ムーズにいくようになります。低血圧の方や、汗をあまりかかない方も多いので、
そんな時もこの方法は有効的です。合わせて、蒸しタオルをみぞおち付近にされるのも
良いかと思いますので是非、お試しください。