胃の疲れがいくら眠っても取れないときがあります。そこで、たくさん食べてスタミナをつけようと思ったり、あまり食欲がないけれど食事の時間だから食べなくては、と無理に食事をとろうとする人は、要注意です。
本当に胃が疲れていたら「食欲がない」という信号を発し、胃は休養を取ろうとします。そんな状態なのに「時間だから」「スタミナをつけなければ」と食事をとっても、つかれた胃袋で正常な消化活動ができません。少し消化しただけで食べ物は放置されてしまい、いわゆる胃もたれの状態になってしまいます。
食べ物を十分に消化できない状態で、腸に送り出してしまうケースがあります。消化活動をなまけて休んでいる間、腸に肩代わりしてもらおうというわけです。これも疲労が原因で起きるのですが、腸そのものの消化作用は胃ほど強力ではないので、消化不十分のまま食べ物は小腸から大腸へと移動していきます。それが下痢となって排出されたりするわけです。
なので今回は、食べ過ぎで硬直する太ももをゆるめ、わきを伸ばすことでリンパ液を流し代謝を促すことで、胃の改善を図る体操を紹介します。
(手順)
① なるべく足の親指を重ねるように正座する。
② 両手を後ろの床につき、上半身を少しずつ倒していく。
③ 上半身が床まで倒れたら、背中とひざが床につくようにする。ひざを開いてもいいです。
④ お腹の上で両手を組み、手のひらを下に向ける。
⑤ 指を組んだまま両手を頭上に上げる。ひじは軽く伸ばす。
⑥ 右手で左手を引っ張るような感覚で体を右側に曲げていく。左側の肋間が伸びたと感じたら、そのまま2~3呼吸分こらえる。その後まっすぐな状態に戻し、反対側も同じ要領でします。
以上です。
ただし、途中でひざが開いたり、床から浮いたりいた場合は無理をせず、できる範囲でひざを閉じたり開いたりしてください。
お試し下さい。