もう6月に入り、気温も30度を超える日が出てきていますね。
日差しが強くなり、日中の気温が上がり始めた頃から
「体がだる重い」
「夜寝にくい、寝起きから体がだる重い」
なんて声を、患者さんからよく聞きます。
実はそれらは熱中症の初期症状なんです。
熱中症は真夏になるものと思われがちですが
気候や体の状態によってなってしまう事があります。
ですので、今回は熱中症対策についてお話しさせてもらいます。
熱中症と密接に関係がある物のひとつとして“汗”があります。
体温が上がり過ぎないようにするために汗をかく機能があるのですが
それと同時に、塩分が外へ出ていってしまいます。
塩分は筋肉を動かす為に必要な物質で、不足すると“こむら返り”や痙攣が起こってしまいます。
また、塩分の量によって体内の水分量が決まるので
塩分が不足するといくら水分をとっても吸収されず、尿や汗となって
排泄されてしまうのです。
なので、汗をかいて塩分不足になってしまうと、水分不足にもなり
血液がドロドロになって、熱中症になってしまうのです。
ひとつの目安なのですが・・・
汗の質によって
塩分が外に出てしまっているのか?そうでないのか?
を見分ける事
ができます。
サラサラとした汗は、あまり塩分が含まれておらず
ベタベタした汗には、塩分が多く含まれています。
自分の汗がベタベタしている、と思われる方は塩分補給に気を付け下さい。
また、30分程度のウォーキングやジョギングをする事によって、
べたべたしている汗はサラサラした汗に変わりますので、お試しください。